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予約診療
医療法人東西医会 小泉医院遠絡医療

埼玉県草加市中央1-1-18  048-927-5370

肘痛
(野球肘・ゴルフ肘・テニス肘)

難病指定医·遠絡指導医による
遠絡医療・バイオレゾナンス
EAT. ア-ユルヴェ-ダ. リハビリ

の診療をしている総合医院です

患者様向け

1-肘痛(野球肘・ゴルフ肘・テニス肘)

►テニス肘

テニスのバックストロークの繰り返しなどで手の伸筋腱付着部に疼痛を起こす疾患で、上腕骨外側上顆炎とも呼びます。初期には局所の安静、湿布、抗炎症性薬の投与などが有効です。テニス肘は肘の外側に痛みが出るのが特徴です。

►ゴルフ肘

ゴルフを続けていると肘の痛みを感じることがあります。これがいわゆるゴルフ肘(ゴルフエルボー)で上腕骨内側上顆炎というスポーツ障害です。ゴルフ肘で痛めるのは上腕骨内側上顆部と呼ばれる肘の内側で、ゴルフで無理なスイングを続けたり、ダフったりするなど、上腕骨内側上顆部に過度な負荷がかかり続けることで炎症を起こし、痛みを発症します。

►野球肘

少年野球やリトルリーグで肘に負担のかかる投球動作を繰り返すことにより肘関節の疼痛をきたす障害です。X線の初期像は上腕骨外顆部の壊死像を呈し、進行すると離断性骨軟骨炎の像を呈します。放置すると著明な運動障害をきたすので慎重な治療を要します。

2-肘痛の一般的治療

肘はスポーツや肉体労働の過負荷にて痛みが発生しやすい部位のひとつです。

スポーツ(野球の投球動作・ゴルフクラブのスイング動作・テニスラケットの素振り動作など)による繰り返しの負荷をかけること(オーバーユース)が原因で、上腕骨内側上顆または上腕骨外側上顆部分の炎症(筋や腱の変性・滑膜の炎症)を引き起こします。

一般的には、痛みの出ている部位=局所に着目し、レントゲンなどの検査を行います。

① 一番大事なこと→原因となる動きをやめて安静にすること

②湿布や内服薬を使用する。消炎鎮痛の低周波を使用する。

③局所麻酔薬の服用 ステロイド注射により炎症を抑える

④固定用バンドを装着する

3-肘痛に対する遠絡療法

遠絡医学においては、肘痛を診断する場合、局所性と中枢性に分けて考えます。痛む部位に、骨折があったり、打撲や外傷などのはっきりした原因の場合は局所性、特にきっかけなく原因不明にて発生した肘痛の場合は、中枢性と考えます。

肘痛の中枢の原因部位は、症状が出ている部位により頚部、胸椎部、腰部の3か所が考えられます。局所性の場合は、局所の問題のある部位のライフフロー調節を目的とした治療を行います。中枢性の場合は、中枢の原因部位のライフフロー調節を行えば、治療直後より肘痛の改善を認めます。

⑤遠絡療法は、テニス肘、ゴルフ肘、野球肘などのタイプの肘痛にも非常に適用があります。治療直後より効果を実感できる場合がほとんどです

[症例1]脳出血、両肩挙上困難、テニス肘を合併した症例
(複数の合併症状があっても、遠絡の診断治療は可能です)

平成23年7月、両上肢の痛み痺れと右下肢の麻痺の治療のため、遠絡外来受診。
上肢の痛みは、左肩関節と右肘外側(テニス肘)にありました。軽度の左脳出血による麻痺と中枢性の痛みが合併していると判断し、治療は脳幹部~頚部と腰椎L2から仙椎S1のライフフロー改善を目的として実施しました。
腰痛、肘の痛みは消失。右上肢陽経の麻痺、右下肢陰経の麻痺も、治療前が10とすると本人の主観にて3に改善しました。

解説:

初診時に、右上肢陽経の麻痺、右下肢陰経の麻痺があるため、グーパーテストを施行、陽性でした。更に、右足背の背屈が困難であることも確認、左脳出血があると診断しました。

CTやMRIに出ない程度の微細な出血でも、症状が現れる場合が多々あり、その一例と考えます。左上肢挙上困難、右肘の痛みがあるため、腰椎L3/4の部位に圧痛を認めました。右肘の上腕骨外側上顆炎の痛み及び左上肢挙上困難は腰髄L3/4原因であると診断しました。治療した結果、症状は速やかに改善を認めました。

作用機序はホームページの「遠絡療法」をご参照ください。

[症例2]ゴルフ肘、腰痛、肩関節痛に対する遠絡療法にて初回から劇的に改善した症例

50代、男性。5年間ゴルフ歴あり、月1回ゴルフの試合も最近参加することにした。

平成25年7月、肘が痛み整形外科を受診したところゴルフ肘と診断され、物療治療を施行。しかし痛みが取れず、徐々に腰痛、肩関節の痛みも強くなってきたため、遠絡治療を希望し、当院を受診されました。

ソフトレーザーの光を遠絡医学の独自の治療ポイントに照射し、胸髄T4/5、腰髄L4/5レベルのライフフローを調整する治療を行いました。直後より、ゴルフ肘、腰痛、肩関節痛の痛みがなくなり、その後再発もありませんでした。

解説:

ゴルフ肘の中枢は胸髄T4/5、オーバーユース部位は上腕骨内側上顆、肩関節痛の中枢は腰髄L4/5、オーバーユース部位は肩関節のやや前方という遠絡医学の診断学を利用して原因部位を特定し、主に中枢性に対する遠絡療法を行いました。

作用機序はホームページの「遠絡療法」をご参照ください。

医療従事者向け

1-上腕骨外側上顆炎(テニス肘)

テニスラケットを振る際に短橈側手根伸筋に負荷がかかることで、上腕骨外側上顆炎を発症することが多いので、テニス肘と呼ばれています。

短橈側手根伸筋を酷使するスポーツ、例えばバドミントンや卓球、ゴルフをはじめ剣道など他の競技でも発生します。また、スポーツ以外にも、パソコンのキーボード操作で指を伸ばす動きを繰り返す事務職の方にも多いです。

[病態]

手関節を酷使することによって、外側上顆に付着している伸筋群の腱(短橈側手根伸筋、長橈側手根伸筋、総指伸筋、尺側手根伸筋)に炎症や変性を生じる、主に短橈側手根伸筋が障害されやすい。

[疼痛誘発テスト]

肘を伸ばした状態で手首を反らし、医師が反らした手首に抵抗を加えます

肘を伸ばした状態のまま椅子を持ち上げてもらいます

肘を伸ばした状態で中指に圧力を加えます

これらの疼痛誘発テストで肘の外側に痛みを感じた場合、テニス肘と診断されます。

2-上腕骨内側上顆炎(ゴルフ肘)

ゴルフのスイング動作で痛みを感じることから、ゴルフ肘という別名で呼ばれます。

日常生活動作としては、物を握って持ち上げる、タオルや雑巾を手のひら側に絞る、ロープを引っ張る、手首を手のひら側に曲げたり、物を持って肘を曲げる力をいれたりする際に肘の内側に痛みを感じます。症状が強くなると安静時にも痛みを感じることがあります。

スポーツ以外に、職業上や日常生活での手首から肘の反復動作などが原因となる場合も多く見られます。

[病態]

ゴルフのスイング以外に、テニスのフォアハンドや肉体労働で重いものをもって運ぶ、物を引っ張る作業をする。あるいは加齢に伴う筋肉の質の低下、変性なども考えられます。

3-野球肘

野球肘は名前のごとく、野球によるスローイング動作、特に成長期の投手に多く発生するオーバーユースに起因し、投球時の肘の疼痛が主症状であるスポーツ障害です。投球動作の加速期は肘関節屈曲、外反、前腕回外位をとります。内側型は繰り返される投球動作によって回内筋群、内側側副靭帯や靭帯の付着部が損傷される状態で、外側型は離断性骨軟骨炎といわれ、上腕骨小頭や橈骨頭の骨軟骨が損傷され、ひどくなれば骨ごとはがれてしまう病気です。後方型は減速期に肘伸展位で、尺骨肘頭に牽引力が加わり剥離や疲労骨折などの変化をきたします。

内側型では肘内側の圧痛、腫張、肘の可動域制限、時に小指側のしびれ感が出現します。内側型野球肘のほとんどはリハビリで改善します。

外側型では肘外側の疼痛に加え、ロッキング症状を呈することがあります。

投球時に肘の外側にストレスがかかると、離断性骨軟骨炎を発症することがあります。骨軟骨がはがれかかっている時期は慎重に経過を見ながら、投球を再開していきます。骨変化が認められる場合は、3ヵ月以上のスローイング動作の休止が必要で、さらに最低1-3年ぐらいのフォローアップが必要です。症状が取りきれない場合ははがれかけた骨軟骨を関節鏡を使って摘出したり、膝から健康な骨軟骨を採取し、移植する手術が必要になることもあります。

[野球肘の病態]

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