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予約診療
医療法人東西医会 小泉医院遠絡医療

埼玉県草加市中央1-1-18  048-927-5370

全身の痛み
(体のあちこちが痛い)
患者様向け

難病指定医·遠絡指導医による
遠絡医療・バイオレゾナンス
EAT. ア-ユルヴェ-ダ. リハビリ

の診療をしている総合医院です

患者様向け

 治療1 遠絡療法

 EAT(Bスポット)上咽頭炎擦過療法

慢性上咽頭炎によって引き起こされる下記のご症状の改善に役立ちます。

 治療3 ドイツ振動医学 バイオレゾナンス療法

不調と関係ある経絡(生体エネルギー)のつまりの有無からの助言

体内やご家庭の飲用水に有害貴金属の有無を助言

ご家庭や職場での断層、水脈などジオパシックストレスの影響の有無を助言

ご家庭や職場の電磁波(エレクトロスモッグ)の影響の有無を助言

「バイオレゾナンス」はドイツの振動医学からなる理論で、振動(共振)を利用した健康法です。体のあちこちの痛みやご症状に影響している様々な原因を検索し解決に向けたアドバイスを行います。

 治療4 ア-ユルヴェ-ダ療法

アーユルヴェーダでは、心・体・環境のエネルギーを総称してDosha(ドーシャ) と呼びます。ドーシャには、空及び風の要素を持つヴァータと火・水の要素を持つピッタ及び水・土の要素を持つカパがあります。3者が完全なバランスを保つとき、健康で幸せな生活を送ることができます。不摂生な生活により、Dosha(ドーシャ)バランスが崩れると人は病気を発症していきます。

当院では脈診、触診、問診によってドーシャの状態をチエックして、食事指導、生活指導をしています。

 治療5 リハビリ・カウンセリング

全身の痛み(体のあちこちが痛い)

全身に痛みを生じる疾患として線維筋痛症、筋痛性脳脊髄炎/慢性疲労症候群、関節リウマチ、脊髄損傷、上位脳障害、下位脳障害、多発性神経炎などがあります。

1-全身の痛みの分類とその特徴

筋肉 体のあちこちが痛い 西洋医学ではMRIやCTに所見がみつからない、一般医療機関では原因不明。遠絡医学的には任脈、督脈に圧痛あり、脊髄の中枢感作や脳に原因のケースが多い。
線維筋痛症 3ヵ月以上継続する全身の強い疼痛、診断基準は全身の18か所の定められた部位のうち、11か所以上に圧痛を認めることが条件、不眠、うつ病などの自律神経系の随伴症状を伴うケースが多い。
関節 関節リウマチ 朝の手のこわばり、指などの関節の痛みなど、血液検査でリウマチ因子陽性ケースが多い。
神経 脊髄損傷
上位脳障害
下位脳障害
神経根(叢)障害
多(単)発性神経炎
下半身麻痺に伴う痛み痺れ
顔半分と反対側の身体の麻痺に伴う痛み痺れ
顔半分の麻痺に伴う痛み痺れ
末梢神経走行に対応する痛み、痺れ
手や足の限局的しびれ

2-痛みを起こす諸要因

1)天気と痛み

気圧が低下すると内耳の前庭の気圧センサーが感知し、交感神経活動が亢進する。その結果、神経末端からノルアドレナリンが放出され、痛みを感じる神経や受容器を興奮させて痛みが起こります。

2)慢性的なストレスと痛み

慢性的なストレスにさらされると、脊髄後角から脳幹を経て、側坐核や腹側淡蒼球に向けてドパミンの放出がされなくなり、 脳内の𝑢-オピオイド分泌がされにくくなる。そのため、中脳水道中心 灰白質のオピオイド受容体が機能しない。下行性疼痛抑制系が働かないため、体に自然に備わっている鎮痛力が低下します。

3)睡眠障害と痛み

睡眠不足は、痛みを脳が認識する閾値を下げ、通常は感じないレベルの痛みも感知しやすくなります。

①睡眠には、炎症性サイトカインであるILI𝛃とINF𝛂が脊髄後角ニューロンの興奮性を増大するのを抑制したり、ミクログリアを介して抑制系の神経伝達を増強する作用があります。よって、睡眠不足は鎮痛のための神経伝達機能が低下する原因となります。

②睡眠が不足すると、脊髄後角で痛みを抑制するセロトニンの分泌が減少します。そのため、痛み閾値が低下し脳が痛みを感知しやすくなります。

4)運動・睡眠と痛み

朝日を浴びながらの歩行やランニング、エアロビクスなどの軽い有酸素運動は、脳を刺激し、一つはセロトニンを分泌するようになります。 もう一つは鎮痛物質である内因性のオピオイドを放出することで、痛みの抑制に繋がります。

昼間に分泌されるセロトニンの量が多くなるとメラトニンの量も増えます。そのため、熟睡が出来るようになります。睡眠中に分泌されているメラトニンには、体内の活性酸素を除去する抗酸化作用や細胞の癌化を防ぐ抗がん作用もあります。

5)ネガテイブな感情と痛み

3-体のあちこちの痛みの治療法

当院で提供している「遠絡療法(遠絡統合療法)」は、難治性の痛みや心身の様々な症状を改善する為に西洋医学と東洋医学の二つの医学の限界を超えて開発された治療法です。複数の症状から大元の病因を診断し、原因部位からの治療を行います(根源治療)、その結果、全身の痛みやしびれの症状を改善します。

当院には、体のあちこちに痛みやしびれがあり、MRIやCTなど諸検査をしても、異常が見つからない、原因不明といわれ、治療ができずに悩んでおられる方の相談が数多くあります。

私たちの体内には、血液、リンパ液、ホルモン、イオン、神経伝達物質などすでに科学的に解明されているものと、エネルギーの流れなど研究途上のものを合わせた「生体の流れ(ライフフロー)」が存在します。これらが滞りなく循環していることによって、生命は維持されています。ライフフローの滞りや詰りにより、病気が発生します。(組織がうまく機能しない機能性疾患)手足などの末梢に現れている痛みや痺れであっても、原因が脳や脊髄などの中枢部分にある場合は、中枢をコントロールしている「ライフフロー」を改善することで、末梢の症状を改善することができます。

遠絡治療の出発は中国の一本鍼という鍼治療の考えから始まりました。しかし、その後の発展はは、同じ東洋医学を出発していますが、鍼灸治療とは違います。針を使用しません。痛みやしびれなど、症状部位から離れた遠絡独自の治療点から押棒による押圧やレーザーを使用して刺激することで、神経伝達、髄液、血液、リンパ液、間質液の分泌などの流れを改善、免疫増強、生命エネルギーの促進などを行い、症状を改善に導きます。

►遠絡の臨床研究から得られた中枢対応

►遠絡の臨床研究から得られたご症状と原因部位の関係

【症例1】複数の医療機関にて治療できなかった全身の痛み
改善例(50代男性)

平成22年4月1日、右手に筋肉痛の痛み、痺れを感じて、〇整形外科を受診、テニス肘と診断され、湿布とロキソニンを処方されました。

平成22年4月15日右手の痛みと共に、左手にも痛みが出現、〇総合病院整形外科を受診、手根管症候群と診断されました。

平成22年5月,両手の痛み以外に、足底や足背にも痛みが出るようになりました。5月下旬、全身(両上肢、両下肢、腹部、背部)に鍼で刺されるよう痛みが出現し、〇内科を受診、筋肉痛といわれました。

平成22年6月、全身筋肉痛が強くなり、風当たると足背にぴりぴりと痛みを感じ、シャワーを浴びられない状態となりました。母親が膠原病だったので、自分も膠原病ではないかと心配して、〇内科リウマチ科を受診、血液検査の結果、膠原病の疑いがあると診断を受け、プレドニン10mg/day、ノイロトロピンの処方をうけました。

更に、詳しく検査をして、膠原病ではないとの診断を受けました。平成22年7月、全身の痛みが取れない為、〇大学内科を受診、特定の病気ではないといわれ、原因不明のまま、〇大学のペインクリニックへ紹介され、全身筋肉痛の疑いで、プレドニン、リンラキサー、レキソタン、ノリトレン、メイラックス、ガバペンを処方されました。

通院中、全身の痛みはある程度軽快し、プレドニンの服用は頓服にしました。平成23年6月、ぴりぴりと触れない痛みが両上肢、両下肢、腹部、背部などに出現、遠絡療法の目的で、当院外来を受診されました。

遠絡治療を開始後、計8回の治療で、全身のぴりぴりとした痛みはかなり改善し、風が当る時の足背の痛みは消失し、シャワーもあびられる状態になりました。
平成23年8月、職場の冷房に強く当り突然、右手の震えが発症して来院、遠絡治療で、その場で右手の震えも目の前で消失しました。

解説:

全身の筋肉の触れない痛みはアロディニアの症状であり、胸骨の脊髄レベル反応点に圧痛があり、脊椎棘突起を押すと痛がる部位があり、脊髄の中枢性感作があると考えます

手の震えは視床下部と黒質が近い部位にあるため、視床下部の視交叉上核、視索前野などの付近に炎症があって、黒質の圧迫まで及んだと推測します。

遠絡療法にて督脈、齦交、承漿、廉泉、天突、任脈および胸椎T3-5,腰椎L2-S1,更に下位脳の治療を施行しました。治療4回で全身の痛みは消失しました。

作用機序はホームページの「遠絡療法」をご参照ください。

医療従事者向け

1-感覚と運動の伝達路

上行伝導路(感覚)は「視床を経由」して一次体性感覚野に入る。例えば、冷たいコップに触れると、皮膚などの感覚受容器から脊髄、脳幹、「視床を経由」し、内包・中心後回にある一次感覚野に至って、冷たいコップと認識する。

下行伝導路(運動)は「視床を経由しない」。視床核の解剖的区分には、感覚性中継核と運動性中継核があります。感覚性中継核VPL(後外側腹側核)は皮膚の感覚器から内側毛帯と脊髄毛帯を経由で、四肢、体幹の体性感覚を中継する。VPM(後内側腹側核)は三叉神経毛帯から頭部の体性感覚を入力する。そして、運動性中継核VA(前腹側核)、VL(外側腹側核)この2つの神経核は大脳基底核(淡蒼球)と小脳核(歯状核、栓状核、球状核)からの入力を受け、運動野に出力する。

大脳基底核は運動の開始や停止などを滑らかになるように調節する。小脳は運動の方向、タイミング、強さ、平衡感覚を調節する。下行路は視床を経由するのではなく、視床が基底核の運動調節を受けて、大脳に働きかける仕組みになっている。下行路は間接的に視床の関与をうける。

上行伝導路の体性感覚の温痛触圧覚はSC※から直接視床を経由し、感覚中継野に入力する。そして、運動の下行伝導路において、視床は基底核の神経伝達物質の調節を受け、大脳皮質に出力する。大脳皮質運動野から、内包を経由し、四肢に運動を伝達する。つまり、上行性伝導路においてはSCと視床は直接的に関係し、下行伝導路においては両者が間接的に関係する。

※SC=Spinal Cord 脊髄

2-からだのあちこちが痛いの病態メカニズム

神経障害性疼痛は、神経の軸索や髄鞘に障害が存在し、自由神経終末の刺激がなくても、障害を受けている神経繊維や二次ニューロンで活動電位が自然発火してしまう。怪我直後は、創傷は治癒し、痛みは消失するのが普通であるが、アロディニアの症状を呈する場合、軽い刺激でAδ・C線維(痛覚)の自由神経終末が発火、痛みを伝える一次ニューロンの自由神経終末での感受性が亢進した末梢性感作を起したと考える。

しかし、末梢性感作により強い痛みが継続、かつ慢性化になってしまうと、やがて中枢性感作も発生する。中枢性感作とは、末梢の炎症NGF産生と脊髄後角BDNFの産生による脊髄後角の神経回路の変化です。

1)脊髄後角の神経回路の感受性変化

正常の神経繊維の脊髄後角の入力は、C線維からの痛みは脊髄の第Ⅰ、Ⅱ、Ⅲ層に入力され、A𝛅線維からの痛みの脊髄の第Ⅰ、Ⅱ、Ⅴ層に入力されます。A𝛃線維(触覚)の入力は第Ⅳ層に入力されます。

脊髄後角は5層に分かれるが、Aδ線維やC線維が一次ニューロンとなっている刺激は「痛」として伝え、第Ⅰ層、第Ⅱ層は痛み専用の二次ニューロンです。

通常、触覚を伝えるAβ線維は、脊髄後角の第Ⅲ層と第Ⅳ層の二次ニューロンにシナプスし、第Ⅰ層、第Ⅱ層の痛み専用の二次ニューロンとの結合はない。

第Ⅴ層は広作動域(WDR)ニューロンである、刺激の種類に応じて反応頻度が変化する二次ニューロンです。通常「触」は「触」として伝える。

一方、慢性的な炎症や末梢神経の障害が起こると、神経修復のため、神経成長因子(NGF)が産生され、C線維に取り込まれて、DRGに運ばれて脳由来神経栄養因子(BDNF)が産生し、脊髄後角に分泌される。BDNFが分泌されると、WDRニューロンの性質が変わり、痛み専用となっているので、Aβ線維の刺激が痛みとして伝わる。普通第Ⅲ層と第Ⅴ層に入力した触覚のAβ線維が痛みを伝える第Ⅱ層にまで枝を伸ばす。本来痛みを感じない、ただ触れるだけのような刺激も痛みとして感じアロディニアが発生する。

2)慢性痛のWind-up現象

A𝛅線維が刺激されてGLU(グルタミン酸)を放出、AMPA受容体の活動電位で普通の痛みを感じる(NMDA受 容体はMg2+で蓋をされている)。

C線維が数秒に一回刺激されると、大量のGLUとSP(サブスタンスP)が放出するため、SPによるNK-1受容体の持続的刺激により、Mg2+の蓋がNMDA受容体から外れると、NMDA受容体がGLUに反応するようになる。

遅れて反応するNMDA受容体の活動電位と早く反応するAMPA受容体の活動電位が次々と重なり、活動電位の頻度が増えるため、痛みが強く感じられる現象。このような現象をWind-up現象と呼んでおり、少しの刺激でも強く痛みを感じる原因とされている。

3)NMDA受容体の長期的開口により痛みの長期増強を生じる

大怪我などで、神経が長期間興奮すると、NMDA受容体の長期開口により、Na+、Ca2+の流入で、Ca2+濃度が上昇すると、キナーゼと呼ばれる酵素を活性化することでNO(神経型一酸化窒素)が放出され、NOがシナプス前線維を興奮させたり、グリア細胞のグルタミン酸取り込みを阻害する、グルタミン酸とサブスタンスPの放出促進へと進む。

グリア細胞に作用したNOは、グリア細胞を活性化し、発痛物質(IL-1β,IL-6,TNF-α,プロスタグランジンE)を放出させ、これらはシナプス前での伝達物質放出を促進し、シナプス後の膜電位をあげる。

最初は痛み刺激の存在で発生したグルタミン酸やサブスタンスPの放出だが、シナプス後でのNO産生が始まると、今度はNOの刺激でグルタミン酸やサブスタンスPの放出が開始する。これにより、最初の痛み刺激が消失しても、一次ニューロンからの神経伝達物質の放出が持続する。結果として、強く、長く、頻回に、痛みの長期増強(LTP)現象が生じる。

►痛みと情動系の長期記憶

スポーツでの転倒など、痛みを起こす出来事は、次回からその「痛みの出来事」を避けるために、海馬や側頭葉で記憶される。その時の「痛みの強さ」を記憶するのは脊髄後角細胞です。痛みの強さを記憶した脊髄は、脊髄後角細胞の感受性亢進(中枢性感作)、かつNMDA受容体の開口が発生している。

海馬は感覚野からの情報をうけとり増幅させる。その情報は、最終的に大脳新皮質へ送られ、「情動系の長期記憶」に関与する。難治性疼痛の原因にもなる。

4)神経障害時に時におけるミクログロリアの関与

中枢神経系の細胞には、神経細胞と神経膠細胞があります。神経膠細胞のミクログリアは神経障害、感染、持続的な侵害刺激により活性化され、炎症物質TNFα、IL-1β、IL-6、神経型一酸化窒素 (NO)、ATP、PG(プロスタグランジン)を放出する。これらの物質は痛みの神経伝達物質グルタミン酸、サブスタンスPの放出を促進し、同時に膜電位をあげるので、痛みのシナプスの伝達を促進する。

末梢神経損傷時に、ミクログリアが即座に反応して、細胞体を増殖し、活性型ミクログリアとして自由に動き回り、死んだ細胞を食べたり、損傷を修復するための因子を放出したりする。放出因子の中のBDNFは病態時の痛みに深く関与する。

普通、GABAの作用機序はGABAがGABA受容体に作用するとCl⁻チャンネルが開き、細胞外に多いCl⁻が流入するため細胞内がマイナスとなり、痛みが抑制される。

しかしミクログリアが放出するBDNFがTrkB受容体に結合すると、KCC2の働きを抑制するので、細胞内のCl⁻が多い状態となる。そこで、GABAがGABAA受容体に作用して、Cl⁻チャンネルが開くと、Cl⁻が細胞外に流出し、細胞内がプラスとなるため、痛みが発生する。

5)神経障害時に後根神経節(DRG)への交感神経受容体の出現

ポリモーダル受容器などの侵害受容器には、交感神経が放出するアドレナリンに反応するアドレナリン受容体は存在していない。

神経損傷のない時に後根神経節(DRG)の中には、交感神経の線維は存在していない。

末梢神経障害時にはポリモーダル受容器にアドレナリン受容体が出現し、交感神経の活動に伴い放出されるアドレナリンに侵害受容体が反応してしまうため、痛みを誘発する。

神経損傷時には交感神経の線維がDRGの大型細胞(触覚Aβ線維や痛覚Aδ線維の一部)に侵入するため、交感神経線維から放出されるNoradrenalineに反応するようになり、痛みが誘発される。また、DRGの小型細胞(痛覚Aδ線維の一部やC線維)やその神経終末にも病態時にはNoradrenalineα2受容体が出現するため、痛みを誘発するようになる。

(出典:『痛み・鎮痛の基本としくみ』より改正)

3-「からだのあちこちが痛い」に対する治療

(1)薬物療法

リリカは、脳内で痛みを伝える神経伝達物質の量を減らします。作用メカニズムは、過剰に興奮した興奮性神経系において、電位依存性カルシウムチャネルの機能に対し補助的な役割をになうα2δ(アルファ2デルタ)サブユニットと強く結合します。すると、神経シナプスにおけるカルシウム流入が低下し、グルタミン酸等の興奮性神経伝達物質の放出が抑制されます。つまり痛みを発する異常に興奮した神経系において、各種の興奮性神経伝達物質の放出を抑制することによります。とくにジンジンとしびれる感じの痛み、ヒリヒリ焼け付くような痛み、ピリッと電気が走るような痛み、ズキズキする痛み、締め付けられるような痛みに向きます。

トラムセットはトラマドールとアセトアミノフェンという2種類の鎮痛剤がセットになったもので、通常の鎮痛剤では効果がない痛みの際に使用される。トラマドールは、脳内のオピオイド受容体と結びついて鎮痛効果を発揮する。また、トラマドールには三環系抗うつ薬と同様のセロトニン、ノルアドレナリン再取り込み阻害作用があるため、脳内の下行抑制系を活性化し鎮痛作用を併せ持つとされる。アセトアミノフェンは脳に直接働きかけることにより鎮痛効果を発揮する。

サインバルタは、セロトニン・ノルアドレナリン再取り込み阻害薬(SNRI)の 1 つであり鎮痛機序として、セロトニンおよびノルアドレナリンの再取り込み阻害による下行性疼痛抑制系の活性化と考えられ、その作用により神経障害性疼痛に効果があると考えられる。

(2)非薬物治療

1)B-スポット(EAT,上咽頭擦過療法):

上咽頭は細菌やウイルスに対する免疫の最前線に当たる場所で、慢性の炎症が起きやすく、活性化リンパ球、神経線維が豊富な部位です。体のあちこちが痛い患者さんにおいて、症状から障害部位と推察される脳下垂体・中脳・間脳に近い位置にある上咽頭の慢性炎症を治療することは、症状の改善に寄与すると考えます。

2)バイオレゾナンス医療:

バイオ(生体の)+レゾナンス(共鳴)のことで、体にある特定の共鳴を与えることで、体のエネルギーの測定と治療が行えるものです。

物質は、量子力学的にみると振動しており、それにより波動がでていて、それぞれが持っている周波数があります。同じように、人間の臓器にも様々な周波数があります。その周波数を用いて、臓器の不調や病気の原因などを測定し、その周波数を整える(波動調整を行う)治療がドイツでは行われています。

また有害ミネラル・ウイルス・電磁波などが体に与える影響を測定し、中和(解毒)することも可能です。

3)その他

カウンセリング、認知行動療法、リハビリ、ヨガ、太極拳、有酸素運動、などがあります。

4)遠絡療法

①診断指導医による問診、診断

既往歴、現病歴、痛みの部位、性質などから身体全体の状態から根本原因を診断します。

②遠絡治療の処方

お体の状態に合わせた最適な処方を行います。

③治療

㋐生体の流れを促進:遠絡ソフトレーザーによる治療
齦交(督脈)鼻と鼻唇溝の境、承漿(任脈)頤唇溝の正中
部陥凹廉泉(任脈)甲状軟骨の上縁の沿って奥の所、天突
(任脈)頸椎の遠絡ポイントに治療、神経伝物質を含む気、血、水等を分泌促進します。
㋑遠絡穴位(東洋医学の要穴に相当)に子午流注の原理で、連接、相輔、補強などの手技を用いて治療します。

④治療結果を踏まえての処方の調節・方針の決定

►①痛みとしびれに対する遠絡的な考え方

SC(脊髄)の神経線維の障害からくる痛み
顔面及び肩関節から指まで、股関節から趾まで発生した「痛み」「重み」「触れない痛み」

SN(脊髄神経)の神経線維からくる痛み
体幹の痛み」「重み」「触れない痛み」

SN(脊髄神経)の神経線維からくるしびれ
四肢のしびれ

SC(脊髄)から同レベルのSN(脊髄神経)へ炎症が波及して神経線維が障害された
顔面及び肩関節から指まで、股関節から趾まで発生した「痛み」「重み」「触れない痛み」とsectionで発生した「痺れ」の合併

►②間脳、延髄、脊髄の症状に対する遠絡的な考え方

►③痛みとしびれの遠絡的な治療レベル

►④痛みと痺れに対する遠絡医療の処方式

►⑤「体のあちこちが痛い」に対する遠絡療法の作用機序

作用機序はホームページの「遠絡療法」をご参照ください。

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